日本司法書士会連合会

Case4 遺言書を残さずに亡くなった父、争いのない遺産分割がしたい

遺言書なしで相続手続を行う場合、どうすればいいです?

法律で決められた「法定相続分」を相続することもできますが、法定相続分とは違う形で相続したい場合は、「遺産分割協議」をすることになります。

「遺産分割協議」という言葉だけは聞いたことがありますが、実際どのような協議をするのでしょうか?

「遺産分割協議」というのは、相続人全員の間で遺産をどのようにして具体的に分けるかを話し合うことで、相続人が一人でも欠けていれば協議は成立しません。

では、その「遺産分割協議」をする前に、確認や注意しておかなければならないことはありますか?

まず
1.協議に参加する相続人が相続人として間違いないかどうか、他に相続人になる方が本当にいないかどうか?
2.遺産とされる財産は間違いなく亡くなった方のものかどうか、または他に遺産はないかどうか?
3.亡くなった方の生前に、結婚資金や独立資金を受けていたなど特別な受益を受けた相続人はいないかどうか?
4.亡くなった方の生前に、事業を手伝った・金員などの財産の給付をした・病気の看病をしたなど、財産の維持又は、増加など特別な働きをした相続人はいないかどうか? など これらのことをよく確認してから遺産分割協議に入るといいでしょう。

こんなときは司法書士