Case4 『ひとりになった老後』を考えると心配で仕方がない
妻を亡くし子どももいないのでこれから先、もし認知症になったらと考えると不安です。
心配はお察しします。そういう方のために「任意後見制度」があります。これは成年後見制度の1種類です。判断能力が十分ある今のうちに、判断能力が不十分になったときに面倒を見てもらいたい内容とその後見人を、事前の契約によって決めておくことができる制度です。
そんな制度があるのですか。元気なうちに契約できるなら安心ですね。 面倒を見てもらいたいことの内容は自由に決めることができるのですか?
話し合いでどこまで任せるかを自由に決めることができます。財産の管理や身の回りの世話など、要望に添って決めていきます。ただ、死後に関することや他人に任せることができない権利については委任することはできません。
頼める人が周りにいないのですが。
それでは、公益社団法人成年後見センター・リーガルサポートに登録された司法書士をお勧めします。厳しい研修を履修した司法書士が登録されており指導監督も受けていますので、安心してご依頼ください。
また、任意後見制度における後見人には、家庭裁判所が選任する「任意後見監督人」といって、任意後見人がきちんと仕事をしているか監督する者がつきますから、さらに安心です。
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