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月報司法書士
月報司法書士 2003年10月号(No.380)を一括ダウンロード
※掲載原稿の一部をホームページ上で公開しております。
特集 不動産は不動か 建物編
欠陥住宅被害と責任論・損害論/立命館大学法学部教授 松本 克美
欠陥住宅の裁判/弁護士 田中 峯子
シックハウス問題の経過と法的問題/弁護士 中島 宏治
論考
裁判員制度導入への検討状況/九州大学大学院教授 大出 良知
連載
もっと知りたい!法律扶助制度 第1回 /「法律扶助制度の概要」 財団法人法律扶助協会 総務部長 阿部 圭太
information
単位制研修における任意研究団体登録について
講座
実践的要件事実論の基礎 第9回 「代理に関する要件事実」/司法研修所教官 加藤 新太郎
憲法の重点講義 第3回/筑波大学大学院教授 土屋 英雄
短期集中講座「実践・敷金返還請求事件」/山口県司法書士会 石谷 毅
essay
大出良知の深謀無遠慮・Ⅱ 第13回/九州大学大学院教授 大出 良知
日司連ネットにACCESS!
全国青年司法書士協議会・釧路司法書士会より
「第5回市民法律教室シンポジウム‘03」のご案内読者アンケート
司法書士名簿登録等の公告
資料
法務大臣「諮問六十五号」不動産登記法の改正についての要綱(骨子)
フォトエッセー 表2 宮津治安裁判所
フォトエッセー 司法の風景を訪ねて第31回 宮津治安裁判所
治安裁判所は、明治5年司法職務定制により区裁判所として、府県裁判所(後の地方裁判所)に属し地方の便宜によって設置される裁判所として発足した、明治期の最下級裁判所として位置付けられる。その後治罪法の制定に伴い明治14年太政官布告によりそれまでの区裁判所は治安裁判所と改称され、明治23年裁判所構成法制定によって再度区裁判所と改められた。裁判所構成法で規定する区裁判所の事件としては、民事については訴額100円以下の訴訟、督促手続、強制執行等などがあり、また軽微な刑事事件を受理していた。この構成は現在の簡易裁判所と相似するが、実質は大きな差があった。戦後新しく簡易裁判所が設置されると裁判所構成法による区裁判所の裁判権は地方裁判所に移行されることになる。宮津裁判所は明治19年建築され、木造一部二階建、入母屋屋根瓦葺の和風庁舎で全体は左右対称の厳正なH型の構えで、左右両翼に法廷が配されていたという。現在、右翼の法廷が明治村に移築され、法廷内部が復元されている。
博物館明治村 愛知県犬山市内山1番地
名鉄犬山線犬山駅からバス20分 明治村Ⅶ号地内
(藤田貴子)