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会長声明集
2024年(令和06年)10月10日
野﨑史生副会長に対する辞任勧告決議について(会長声明)
日本司法書士会連合会
会長 小 澤 吉 徳
令和6年9月26日付け「当連合会副会長逮捕に関する会長談話」のとおり、当連合会の野﨑史生副会長(以下「野﨑副会長」といいます。)が強制執行妨害及び電磁的公正証書原本不実記録などの疑いで逮捕されました(以下、この逮捕を「本件逮捕」といいます。)。
報道や野﨑副会長の弁護人からの発表によりますと、野﨑副会長は被疑事実について全面的に否認をしているとのことです。このような状況において、当連合会は、野﨑副会長が司法書士として業務を遂行した行為につき、あたかも本件逮捕に係る被疑事実や反社会的勢力とのつながりがあったかのような情報の拡散がなされることに強い懸念を持っています。
一方で、本件逮捕に係る報道、とりわけ野﨑副会長が暴力団幹部とともに逮捕されたという事実については、その特性上、当連合会のみならず、関係機関等に対しても影響が甚大であり、結果として、司法書士制度及び当連合会に対する信頼が大きく損なわれている状況であると言わざるを得ません。
このような状況下において、当連合会としては、正常な事業執行が困難であるという判断のもと、司法書士制度及び当連合会に対する速やかな信頼の回復を果たすため、苦渋の決断により、当連合会第17回理事会(開催日程:令和6年10月2日から4日まで)にて、野﨑副会長に対し、副会長辞任の検討をお願いするため決議を行い、主任弁護人等を通じて辞任の意向を伺うことといたしました。
今後の動向について、当連合会としては、適切な時期に情報発信を行なってまいります。そのため、野﨑副会長に関連する事実と異なることや憶測に基づく情報発信は厳にお控えくださいますようお願いいたします。
また、検察、警察当局、国民の皆さまにおかれましては、野﨑副会長が当連合会の副会長を辞する旨の決断をしたとしても、それをもって司法書士として業務を遂行した行為につき、本件逮捕に係る被疑事実や反社会的勢力とのつながりを認めたという事実があるかのような誤解をなされないようお願いいたします。